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 震災後にはヒューマンな動きも見られる。人と人との結びつき、人を想う気持ち、競争から共存の意識。浪費・消費こそが経済成長の証としたことから節約、節制へ過剰なエネルギーの消費から、嘗ての日本にあった循環型のライフサイクルへの移行。

 原発産業に集約される効率優先の社会が、明るい未来を指し示すことではなく、“鉄腕アトム”さえ悩むほどの破滅的な世界であったことを教訓・警告と受け止め、新しい文明世界をイメージすれば次世代への希望の火が灯る。

 子供達や社会的弱者である人たちにとって文化・芸能が生存に必要なものであることを認識して、長期に渡る災害復興に“私達に何が出来るか”の問いかけを持続的に持ち続けていきたい。
新聞記事で共感したエピソードの抜粋を下記に付します。

 ≪避難所の春風≫
 象徴派詩人の西条八十は関東大震災の日の夜、上野の山で夜明かしをした。眼下に広がる市街は一面火の海、避難してきた人々も夜がふけるとともに疲労と不安、飢えで口もきかなくなった▲すると近くの少年がポケットからハーモニカを出した。詩人は驚いて吹くのを止めようとする。この悲痛な夜半にそんなことをすれば、周囲が怒り、殴られかねないと思ったからだ。だが止める間もなく、曲が奏でられた。▲危惧は外れた。初めは黙って化石のように聞いていた人々は曲がほがらかになると「ささやきの声が起こった。緊張が和んだように、ある者は欠伸びをし、手足を伸ばし、ある者は身体の塵を払ったり、歩き回ったりした」荒冬の野に吹いた春風だったと詩人は回想する。






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