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| Vol.19 |
『荒冬の野に吹いた春風』
―私達に出来ること―
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| May 2011 |
3月11日に東日本を襲った未曾有の大災害(大地震、巨大津波、原発事故、終わることのない余震)に晒され、如何に現代文明・科学の力が脆く、安全神話が崩れ去るのを眼前にして人々の心に不可測な不安感が宿った。
あらゆる産業、分野に災害の影響が拡がり私達の芸術文化関連も例外ではなく、突然、仕事が無くなるという経験は記憶にない。事務所と関連の仕事でも公演キャンセルを余儀なくされ、招聘事業では公演団が訪日を中止し多大な経済的損失に喘ぐことになるなど、サドンデスのエピソードばかり。
賑やかだった首都、東京・銀座、新宿も街の灯が落ち人影すらない異様な光景も続いた。
困窮の中にある被災地と違い、直接的な被害を受けていない私達はテレビ等の報道で、別世界の風景を眺めているに過ぎなく、現地での寒さ、吹きすさぶ風塵、暗闇、破壊がもたらす異臭、見えざる放射能の不安、住み慣れた故郷・愛する者から引き裂かれた喪失感など、想像を絶する現実に無力感さえ覚えていた矢先。
福島市の小学校から「子供たちに音楽を聴かせたい!」との連絡が入り半ば驚きと嬉を感じ、逆に励まれました。聞けば校庭も使用出来ずにいるとのこと、今は6月の「フルート(紀谷恭行)とピアノ(泉翔子)」コンサートでの出合いを楽しみにしている。
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